Melancholy



Hello, melancholy!
頼んだ覚えは微塵もないが、君はいつも突然やってくる
隙をついてぬるりと入り込んでくる、そのテクニックには脱帽だ
僕に巣食った君は身体をじわじわと侵食していく
まるで落としたインクが滲んで広がっていくように
ゆっくりと
ゆっくりと
そして僕のことなんてお構いなしに好きに暴れていく
僕を弄んで満足かい?
さっさと出て行ってくれ

少しは気が済んだ?
僕は君のせいで眠れないし、涙で溺れてしまいそうなんだ
鼓動が止まって、世界が色を失った
青空さえも疎ましい
でもこちらも随分と君に慣れてきたよ
いつまでも君と付き合う訳にはいかないのさ
こういう時は冬眠する熊みたいにじっとしているに限る
いいかい、ちょっかいをかけてきても僕は動かないからな
…ほら、君も飽きてきたんじゃない?
僕じゃなくてもいいだろ、そろそろ帰れよ
どうせ君はまた突然やってくるんだから
あんまり彼女面するなよ 

何か言いたげだね
すっごく不満そうな顔してる
言ってごらん
私たちは切っても切れない関係じゃない、だって?
まぁ、そうだね、うん…それは理解しているつもりだよ
でも、僕には僕の事情があるんだ
次来る時はお手柔らかに頼むよ

 

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