コットンを編んでみた感想

先日の記事ではコットンを染めた理由について書いてみました。
今回は編んでみた感想について。

初めてコットンの糸を編んだのは、もう何年も前です。
でも何を編んだのかははっきりと覚えていて、靴下を編みました。
はき口に透明の伸縮する糸を入れて編んでみたものの、緩すぎてルーズソックスみたいになったなぁ、ということを覚えています。

あれから時を経て久しぶりに編んでみたわけです。
まず編んでみたのはバッグです。

(テストで染めたもので、販売中の糸ではありません。)
難しいテクニックは不要で、基本的な編み方と、それをちょっとアレンジしただけで編めます。
最初は伸び縮みが無いことに戸惑いますが、時間が経つと毛糸を編んでいるときと変わらずに編めました。
これは慣れの問題だと思います。

そして次に編んだのはこのプルオーバーです。

こちらでは服を編むために必要なテクニックを使います。
気になったのは次の二点。
①交差模様がやりづらい
②ウールに比べてゴム編みの伸び縮みが弱い。

両方に共通するのはやはり「伸縮性」だと思います。
①に関しては最初少し戸惑うくらいで、慣れれば特に問題はありません。
そして②ですが、多くの服では裾や襟ぐり、袖をゴム編みにしています。
たいてい針のサイズを下げてゴム編みをすると少しタイトになるのですが、コットンの場合はあまり変わりません。
伸び縮みはするのですが、ウールほどではありません。
まだ編めていないのですが、長袖で腕まくりをした時にずり落ちてくるかもしれませんね。

そして重要なのは使用感。
バッグに関しては、結構重いものも入れられる丈夫さがあります。
パターンの模様上、ものを入れるとどうしても伸びてしまうのですが、ウールだと大変なことになっているのでは?
伸縮性が無いので、バッグや小物などに向いていると思いました。

次にプルオーバーについてです。
【気になる点】
このプルオーバー、DKウェイト(日本だと並太)が推奨糸です。
当店で扱っている糸は細目なので2本取りで編んでいますが…2本取りだとかなり生地に厚みが出てきます。
なので正直なところ、2本取りで編んだ場合は夏に着るのは難しそうです。
2本取りだと春・秋が良いかなと思います。
現在コットンとレースヤーンの2本取りで編んでいますが、こちらは夏も着れそう。
夏に着るなら上記の組み合わせか、1本で編むのが良いかと思います。

【良い点】
全くチクチクしない所です。
敏感肌の友達に感想を求めたところ、全く気にならないとのことでした。
コットンとレースヤーンの2本取りでも同様の感想でした。
獣毛系は素材を選ばないと肌に負担がかかる人もいらっしゃいます。
そういった点ではどんな方でもお使いいただける万能糸だと思います。
また、毛玉ができる心配がないのは嬉しい点ですね。
着用回数が増えた時にまたどうなのか、検証したいと思います。

現在コットンとアルパカレースでプルオーバーを編んでいますが、後は袖を編めば完成です。
完成したらまた記事を書きたいと思います。

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