皆様、こんばんは。
先日より開催中のPOP UP SHOPですが、何人かの方から「行ってきました!」とのご報告をいただきました。
足をお運びいただき、ありがとうございます。
その際に「オリジナルヤーンの手触りがとても良かった」「編んだ時の編地の触り心地が良くて手が幸せでした」とのお声をいただきました。
このオリジナルヤーンについては書きたいことがたくさんあったのですが、スペース等の問題で書ききれなかったので、今回はその魅力についてたっぷりとお届けしたいと思います。
オリジナルヤーンはその名前の通り、Bon voyage hand dyed yarn用に作っていただいた独自の素材です。
染色を仕事にする前は編物は趣味として色々な毛糸に触れてきました。
毛糸はメーカーや原料、また紡績方法によって風合いが全く異なります。
高価な毛糸を購入し、形にしても肌に合わずに飾るだけになってしまったものもありました。
なので自分で素材から毛糸を作るときに重視したのは「肌触りの良いもの」でした。
選んだ素材はメリノウール(18.5マイクロン)。
18.5マイクロンはエキストラファインメリノというランクに位置します。
メリノウールはウールの中でもソフトで吸湿性の高い素材として知られています。
繊度は繊維の細さの単位(マイクロン)で繊維の世界では細いほど肌触りが良く、上質なウールと言われています。
業界で取引されているメリノウールはおおよそ25-16.5マイクロンです。
そして繊維の宝石、カシミヤは14-16マイクロン。
オリジナルヤーンはメリノウールの中でも繊維が細いものを使用しているので、あの独特な滑らかでしっとりとした毛糸になるのですね。
そしてオリジナルヤーンは1かせが100g/400mですが、他の毛糸に比べて太く感じます。
ただ、その分繊維が詰まっているわけではなく、空気を含んでいるようなふわっとした軽さが特徴です。
なので3カセあればセーターが編めてしまいます(勿論パターンやサイズによります)。
編んだセーターは薄手ですが暖かく、何より軽いのが特徴です。
また、他の素材と引き揃えて編むと、お互いの良さを引き立たせ合う、独特な手触りになります。
今まで試したのはオリジナルヤーンとモヘア、オリジナルヤーンとアルパカレースです。
前者はモヘアのふわふわした中にしっとりとした質感でどなたかが「とろけてしまいそう」と表現してくださっていました。
とても暖かいので大判ショールでしたがひざ掛けとして使用していました。
後者はアルパカの柔らかさが加わり、優しい印象の編地になります。
他の素材に比べ少しお高めではありますが、相応の良さはあると思っております。
6月15日まで新宿オカダヤさんでPOP UP SHOPを開催中です。
この機会にオリジナルヤーンに触れてみてくださいね。