海外の美術館と言えばどこを思い浮かべますか?
もう少し範囲を狭めてフランスの美術館と言えば?
恐らく多くの方がルーブルと答えるのではないでしょうか。
今日はルーブル美術館について。
ルーブル美術館…モナリザを筆頭にハンムラビ法典やミロのヴィーナスなどなど有名な作品がこれでもか、というほどに展示されています。
その中で一番好きな作品がタイトルにある「サモトラケのニケ」。
スポーツメーカーの「NIKE」のロゴマークの元になっている作品として有名です。
ギリシャ神話では「勝利の女神」とされており、空から船首に降り立った様子を表現していると言われています。
見た時の感動は何とお伝えしたらよいか…私の語彙力ではとうてい表現できない素晴らしさがありました。
サモトラケのニケには頭部と両腕がありません。
表現するのには重要なパーツかと思うのですが、それらが無いにも関わらず、躍動感に溢れています。
寧ろないからこそ、人を引き付けるのかもしれません。
このニケは展示されている場所も素敵で、広い広間の先に悠然と佇んでいます。
周りよりも少し高いところに展示されており、階段の下から眺めるとまさに今、地上にに降り立ったように見えて、圧倒されます。
ただ展示するのではなく、色々計算し尽くされていることを感じました。
あと、ルーブルは「一日で見ることができない」と言われるほど展示物が多いためか、かなり有名な作者の絵でも他の多くの絵に紛れていることもあります。
しかしモナリザは別格です。
常に人だかりができており、簡単に彼女の微笑みに近づくことはできません。
それでもどうにか近くに行くと強化ガラスに守られ、各国の言葉で「スリに気を付けてください」というアナウンスが流れています(勿論日本語もあり)。
日本ではちょっと考えられないことですが、国が違えば色々な事情があります。
そういったことを知るのも、旅の魅力だと思います。
因みに私が気に入ったのは彫刻がたくさん展示されているゾーンです。
なんでこのポーズ??と考えさせられる、そして考えたところで分からないユニークな彫刻がたくさんありました。
今は円安でなかなか旅行も厳しいですが、またいつか行ってみたい美術館でした。